日記の苦手な小学生がカタルタを使ったら。その1

2018年6月12日の記事を一部修正し再掲)

先日、カタルタで小学生のお子さんの日記に変化が出たよ!という、うれしいご報告をいただきました。カタルタを使ってる人はどんな風に使ってるの? どんないいことがあるの? そんな疑問にお答えする一例になるかもしれないと思い、お話を伺ってきました。SNSの記事からの転載許可をいただいたので、まず、お父さんの感想記事を抜粋してご紹介します。

小3の長男が日記をまじめに書かない。
いつも、
「今日は何々しました。
 誰々と何々しました。
 次は何々しました。
 楽しかったです。」
みたいな小1から全く進歩のないぶつ切りの文章しか書かず、最後はほとんどが、面白かったです。か、楽しかったです。で終わる。

いろいろ言って聞かせてもやっぱりまじめに書かない。
ある日は、お父さんも自分で考えながら毎日少しずつ文章を書いてこんなに続けてるんだよ。なんで書くかというと、云々、書く練習はこれからの人生を豊かにするためだと言い聞かせた。その時は目を輝かせて聞いてたので、これでまじめに頭を使って書くかと思ったらやっぱり書かない。

今日、ふと思いついて、一文を書いた後にカタルタを5枚引かせて、その中の一つを選んで文を続けるようにさせてみた。
そしたら、少し話が展開した。それを3回間にはさんだら日記がいつもの3倍位の長さになって文章らしくなった。
もっと驚いたことに、一度カタルタを挟んだだけなのに、その後の文章もカタルタは使わずに「そしたら」とか「でも」とか「だから」とかのリンクワードを勝手に挟んで話を続けるようになった。

それではじめて、まじめに書かないんじゃなくて書けなかったんだと気づいた。
この子には文章を書くという技術の中に接続詞等を挟んで話を展開していく、というような発想がまだ抜けたままだったんだ。(それは、そういうきっかけを逃し続けて来たんだろうから僕の責任もいくらかある。学校で習ったかもしれないけれども、テスト以外の場面では自分の書くという技術と結びついてなかった。)
ひょっとしたらリンクワードを利用しないと人間は文章や思考そのものの循環を起こせないのかもしれない、と思わせるだけの変化だった。

 

お父さんもお子さんもうれしかったでしょうが、私もうれしくていてもたってもいられず、翌日にはこちらのお父さんに会いに伺いました。

お断りしておきますが、カタルタのブログだからといって、カタルタに手柄を独り占めにさせる気は毛頭ありません。第一、いつも日記を見てくれないお父さんが日記を書くのにつきあったという前提があります。お子さんの日頃のがんばりだって前提にありますし、お母さんや先生、友達との会話など、他の要因の力が多分にあったことでしょう。

私の関心はと言えば、どうやったら望ましいアクシデントが起こせるのかということにありました。

関心の矛先を明らかにしたところで、今夜はこのへんで。続きはまた次回、言葉にしてみたいと思います。

::2016/02/03の記事を一部修正して再掲::

日記の苦手な小学生がカタルタを使ったら。その2

日記の苦手な小学生がカタルタを使ったら。その3