カタルタの使い方がとめどなく生まれる方法(前編)

カタルタの使い方がとめどなく生まれる方法(前編)

カタルタ、どんなふうに使っていますか。いろいろと使えそうなことは知っているけれど、実際には即興で数枚めくるのみという方も多いのではないでしょうか。かたや自分なりに独自の使い方を考案して活用されている方も少なからずいるはずです。

11年間カタルタを取り扱ってきて最高に好きなものは、カタルタを手にした人が自分なりの方法を考えついたときの表情です。僕はその表情を目の当たりにしたとき、その人と一段階深く通じ合えたような気持ちになります。

この後に続くお話の結論を先にお伝えすると、「カタルタの使い方がとめどなく生まれる方法を考えたので、クラウドファンディングに挑戦します。ご興味ある方ぜひ応援してください」です。

使い方については、教わりたい方もいれば、逆に教わりたくない方もいらっしゃることと思います。

純粋な興味から知りたいケースもあれば、急いでいたり失敗を避けたい事情がある場合には、手っ取り早く使い方を提案してほしいという方もいらっしゃるでしょう。一方で、自分で考えたいから教わりたくないという方や、教わるまでもないという方もいらっしゃることと思います。発見を楽しむツールなのに、発見の仕方をこちらから伝えすぎるのってどうなんだろう、とこちらでもしばしば考えます。

私事ですが、小3の子供がおりまして、クイズのヒントを出しすぎた時など心底ガッカリされます。そんな子供の様子を見るにつけ、これが人間の生まれ持った性質かと改めて考えさせられるのです。このことは、せっかく立ち上がった関心の使い途という点で、今日の話と無関係ではないように思います。こちらとしてはカタルタの使い方についてお役に立つ気は満々なのですが、ちょっとしたジレンマがあるわけです。

カタルタの最適な使い方は場合によりけり、人によりけりです。しかも、人の事情というのはわからないもの。よく知った仲ですらそうなのですから、この人生訓を軽んじるわけにはいきません。もちろんいろんな場面での利用を想定はしていますが、それでも、事情の細部を知ることは叶わないわけです。そんな中で、ルールとボキャブラリーを共有することには希望を感じます。

これは希望を自作する話なのです。このDIY活動にあなたの参加を促すのであれば、僕はルールとボキャブラリーを提示しなければなりません。

前提はこうです。カタルタは、使い方に余白があるために、使い手なりの方法が生まれます。これはカタルタの醍醐味の一つです。余白はのり白にもなります。別々に仕分けていた物事が頭の中でつながって新しいアイデアが生まれたり、人と人の間に新しい関係性が生まれたりします。これはカタルタ体験の目指すところです。そんな体験をより印象深く、効果的なものにするために、異なる用途や文脈にまたがってそのような瞬間が生まれるようにしたいと考えています。

早い話が、「遊んでいたら閃いた」「自分なりの方法が生まれた」。そんな場面を一度に作りたいのです。

そのために必要なルールとボキャブラリーとはどんなものでしょうか。

あれこれ考え、僕が取り組んだのは、取説のゲーム化でした。

続きは明日。そして明後日8月30日水曜日正午より、クラウドファンディングを始めます。

>>カタルタの使い方がとめどなく生まれる方法(後編)

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