３種セットAは、スタンダード版に２種を加えた定番３種のセットです。難易度の３段ギアは、上からロジカル版、スタンダード版、ストーリーテリング版の並び。これらを目的や状況に合わせ、切り替えて使っていただくことを想定しています。
そもそも、目的や状況に合わせてバージョンを切り替える必要があるのは、どんなときでしょうか。容易に想像できるのは、次の２つです。１つは、楽しさを確実にしたいと思っている場合。もう１つは、カタルタに楽しさ以上のものを求めている場合。いずれも、他の人とカタルタをプレイしようとするときに、この問題に直面することになるでしょう。
自分だけでやるときには気にならなかったことも、誰かといっしょにカタルタをやろうとすると、意外と難しく感じられることがあります。たとえば、自分の話をするのが苦手な人もいますし、自分が「楽しい」と感じることを「難しい」と感じる人もいます。
そんなとき、ストーリーテリング版の語彙の易しさは、あなたにとっても一緒にプレイする誰かにとっても味方となるでしょう。また、物語創作に興じる限り、自分語りを強いることはありません。この点は、使い勝手の良さを感じられる隠れたポイントではないかと思います。
ロジカル版は、語彙の難易度がグッと上がりますが、その分、考えたり論じたりする際のピッケルになります。今までにないアイデアを思いついたり、新しい理解にたどり着くことができたなら、難しさに対する挑戦も報われるというものでしょう。
こうした特徴から、３種セットAはカタルタの醍醐味を最初から感じたい方へおすすめです。語り方が変わると引き出される自分が変わってしまうことを、効果的に実感できるからです。