(2019年2月28日の記事転載)
凸版印刷(株)九州事業部様が社内でカタルタを使用され、参加者の感想と担当者所感を共有してくださいました。利用機会はインターン生向けワークショップイベントで、利用法としては、カタルタを5枚使って参加者に自己紹介をしてもらったとのことです。
まず参加者の感想から。
<感想一覧>
- 初めての取り組みだったので、非常に面白かった。(女性)
- とても難しかったですが、おもしろかったです。(男性)
- 難しく感じたが、頭を使い自分を表現することは楽しかったです。(男性)
- ふつうに自己紹介するだけだと、話に飽きてくることもあるが、カタルタを取り入れたことでみんなと笑いながら楽しく自分のことを話せた。(女性)
- 何が出てくるかわからないので面白かった。(男性)
- 初めて挑戦したが、とても面白かった。(女性)
- 「カタルタ」は初めて知ったのですが、予想外の接続詞ばかりで。ふつうはしない自己紹介をみんなしていて、面白かったです!(女性)
- 斬新だった。(男性)
真っ先に書き添えておくべきは、この場自体、企業が学生に自身を知ってもらい、学生は企業を知るという本来の目的がある中で丁寧に感想をご共有いただいているということです。参加者様、ご担当者様、関係者様に心より感謝申し上げます。
お話を伺うと、お手元のカタルタがロジカル版だったとのことで、シンプルな自己紹介ワークといっても比較的、難易度の高い体験だったことと思います。そんな中で、挑戦を楽しんだ方、面白がった方が目立っています。概ねポジティブです。
感想を正面から受け止めるなら、カタルタを楽しんだ方、面白がった方ばかりなので、純粋にうれしいことです。それはそれとしても、そもそもの分母がどんな方々だったのかという点は気になります。
さらに気をつけたいのは、学生さんは企業を知るためにインターンに来ているわけですが、大なり小なり見られている意識もあるということです。場の進行側がある種の言動を強いなくとも、場がそうした言動を誘発するということはあり得る話かと思います。 インターン生向けワークショップという枠組みを外しても、多くの方にとってつきあいの長い問題ではないでしょうか。
続いて、ご担当者様から頂戴したコメントをご紹介します。
<担当者所感>
- 会全体の雰囲気が硬い中、「カタルタ」を用いることで非常に雰囲気がほぐれた。
- 通常、初対面の人との自己紹介では話の中身が薄くなりがちだが、皆話すことに夢中で、警戒心が薄れ、濃い内容を話していた。
- 通常、話す人と話さない人に別れがちなところを、皆が同程度の量を話し、全員が参加する雰囲気を形成できた。実際、会自体も前回に比べ盛り上がった。
どんな場面で使われているか、どんなことを期待しているかが端的にわかり、とてもありがたいです。
バラバラに入ってくることの多い情報が、今回のようにひとまとまりの情報として入ってくることは、文脈の理解につながります。カタルタはミニマルなプロダクトの類いなので、使う人の置かれた状況や背景を知ることによってこそ、提案するメソッドが意義を持ち始めます。提案しなくても見出していただく意義というのもまたありますから、新しいバランス点を探すのが私の役割だと考えています。今回、改めて再認識させていただきました。
ともあれ、今回のような場で、こわばったまま時間が過ぎるのではなく、より充実したものになることで、大事な選択が両者にとって望ましいものになるよう願うばかりです。
最後にもう一度、凸版印刷(株)九州事業部様のご厚意に感謝申し上げます。
次にどこかの誰かに起きうる、ささやかだけれど確かなきっかけを作れるよう、カタルタのメソッドを磨き上げたいと思います。