思考の参照点を共有する
FukumotoKazuto「KATARUTA 思考の参照点 年間パック 2026」の先行販売を開始しました。すでにご注文をいただいていますが、商品ページで説明していなかった背景について書いてみたいと思います。
この年間パックは、思考の参照点を共有するための土台として用意しました。正解を並べるというより、考え始める位置を揃えるための資料です。その意味では、今すぐ役立つハウツーの詳細を求める人より、考え方の地図を持ちたい人に向いているのかもしれません。
用意したスライドでは、一年を暦や予定で区切るのではなく、起きやすい思考の状態を手がかりに、月ごとの参照点として並べています。各月には、その月ごとの思考の状態を捉えるために、3つの思考の参照点と、そこから考え始めるための4つの使い方が書いてあります。
ここでいう参照点は、体験や設計の「入り口の置き方」といえるものです。なぜ「入り口」かというと、さまざまな現場を想像することはある程度まではできますが、深いニュアンス、その場の現実まで知ることはできないからです。ですから、入り口を丁寧に、たくさん作ろうと思うのです。しかし、ただいたずらにたくさん作るのではなく、解凍して広げることができるような置き方を意識しています。
使い方は一方向に並べず、月ごとに異なる流れを設けています。その流れに沿って使うこともできますし、今の自分の状態に近い月のテーマを探して、キーワードベースで使い方を拾うこともできます。聞いたことのない使い方を見つけたら、単独でやってみるのも、もちろんOKです。
同じ使い方が複数の月に出てくる場合もありますが、各月のテーマとの関係性や、前後の使い方との並び順が違えば、汲み出す意味も変わるはずです。
もう一つパックに入っているものは、365日分のお題です。これは「毎日使うためのカレンダー」ではなく、一年を俯瞰しながら、必要な問いを拾うためのストックです。各月のテーマを媒介として化学反応が起きる組み合わせになっていますので、使い方とお題は見比べてセットで使っていただけたらより効果を発揮すると思います。
この年間パックを持っていると、その後に書かれるブログやメール、発信の内容をより深い文脈で受け取れるようになります。つまり、私の想定する思考体験の前提と、あなたの参照点を少し揃えることができます。
タイミングもテーマも揃う。こう書くと本当に当たり前のことなのですが、私はこの可能性にワクワクしています。私が期待しているのは、思考の速度や向きが、ゆるやかに同期するような感覚です。節目を揃えて、同じ現象を語り合える一歩目になるでしょうし、持ち寄ってまたその先を話し合うことだってできるでしょう。
13年半の活動。思考遊具プロジェクト。福袋の特典の原稿。11月のイベントで共有した内容。年間パックは、それらへの繋がりに目を凝らし、実践のあり方を考えた結果でもあります。最近、思考遊具プロジェクトの一環として、noteで短い実践記録を続けていますが、これも同じ試みの延長線上にある活動です。派手さはないかもしれませんが、考え続けるための道具や始まりを語るボキャブラリーを、地味に更新し続けていますので、よかったら併せて参照してみてください。
続く。