「KATARUTA Lab #2」開催レポート

オンライン・トークセッション KATARUTA Lab #2 が先週19日に開催されました。

ゲストの一人は立命館一貫教育部副部長の小笹大道さん。もう一人は前回に続いて倉成秀俊さん(株式会社Creative Project Base)。ホスト役の福元を加えた3人で、カタルタの家庭での使い方、特に「お題の設定」についてトークしました。

また、今回初めての試みとして、岸智子さんにグラフィックレコーディングをしていただきました。文字とイラストを組み合わせた議事録で、端的にポイントを押さえたまとめになっています。

前半はカタルタのお題を設定しようとするときには欠かせない要素「信頼」「目的」「関心」についてトーク。実際にお題を考える具体的な工夫や例を共有しました。

後半はカタルタの使い方やお題のバリエーションを増やしたいときに、知っておくと便利な考え方を共有し、ゲストのお二人にコメントをいただいたり、全体をふりかえったりしました。どんなコメントがあったか、上のまとめの図でご覧いただけます。

今回、運営側でもっとも重きを置いたことは、参加者の方々がすぐに現場で活用できるようにすることでした。その甲斐あってか、翌日にはカタルタをご自身の現場で活用された方がいらっしゃいました。これは本当にうれしいご報告でした。

"奈良で中学校の教諭として働いているのですが、金曜日の総合の時間に早速カタルタを活用しました。 最初は15分程度のアイスブレイクのつもりで考えていたのですが、あまりにも盛り上がったので、50分の授業の全てをカタルタの時間に変更する程、生徒たちにとって大人気でした。 その盛り上がりを見ていた他の先生方が興味を持ってくださり、学校として全クラス分のカタルタを購入しようという流れになっております。..中略.. 今後も様々な活用方法を学校職員、生徒と共に考えていきたいと思います。"(川野さん)

特に可能性を感じるのは、「様々な活用方法を学校職員、生徒と共に考えていきたい」という部分です。みんなで共に考える機会が、楽しく実りあるものになることは、カタルタラボの目指す結果の一つです。カタルタを効果的に使うためのポイントは、かなり出揃いつつあると感じますし、効果的に使えそうにない場面では使用を避ける点についても、今回話題化されました。カタルタはマニュアルで縛るようなものでもないと思う一方、何かしらの目的をもって用いられる場合は、注意点もでてきます。よりよい実践のためのポイントの把握に、今後も努めたいと思います。

続いて別の方からのご意見を。

"きょうお話をうかがいながら、人には、遊びのあるハイコンテキストなコミュニケーションを希求したい場面が多々あると気づきました。そのこと自体はとても交わしにくく学びにくい。でも、カードの使い方、親子の会話という切り口によって、持ち出せる。 ゲームというと瞬発的なものを想定しがちですが、じっくりモードの交わし合いでも活用が可能ではないか、その試みなどもあれば知りたいと思いました。"(佐々木さん)

この数行にいくつも気になるキーワードがありますが、ここでは一つに絞ります。「じっくりモードの交わし合い」。これについては、いくつか浮かぶ活用法があります。この切り口だけで1回分のイベントができそうな気がします。

今回、イベント自体に疾走感があった気がしていたのですが、翌日には実行に移す方がいらっしゃったり、逆に「じっくりモード」を発想する方がいらっしゃったり、たいへん意義深い回になったように思います。

ご参加いただいたみなさん、登壇いただいたゲストの小笹先生、倉成さん、サポートいただいた岸さんありがとうございました。みなさんのご活動の一端を以下にご紹介いたします。

小笹大道さんの携わるご活動 養生大学
https://m.youtube.com/watch?v=mNdNxzH4AUA

倉成秀俊さんの始めた本屋 good title books
https://www.creative-project-base.com/good-title-books

岸智子さんのサイト
https://waku2kiroku.com/

使い方をつぶやくカタルタ公式twitter
https://twitter.com/kataruta_


次回は、6月7月後半に開催の方向です。関心のある方、ぜひご参加ください。